搬送

C.4 簡易下水道(Simplified Sewer)

概要簡易下水道は、小口径の配管を浅い深さ・緩やかな勾配で敷設する下水道網です。従来型の重力式下水道(C.6)と比べて設計が柔軟で、建設コストを大幅に削減できるのが特徴です。基本的な原理は重力による排水輸送ですが、従来型の設計基準を必要以上に...
搬送

C.3 機械による汲み取り・輸送(Motorized Emptying and Transport)

概要機械による汲み取り・輸送とは、モーター駆動のポンプと貯留タンクを備えた車両を用いて、糞便汚泥や尿を吸引・搬送する技術です。作業には人の操作が必要ですが、汚泥を手作業で持ち上げたり運搬したりすることはありません。最も一般的な形式は、ポンプ...
搬送

C.2 人力による汲み取り・輸送(Human-Powered Emptying and Transport)

概要人力による汲み取り・輸送とは、トイレや貯留槽などの現地処理施設で発生した汚泥や固形物を人の力で除去・搬送する技術を指します。この方法は、バキュームカーが進入できない地域や、経済的・地形的制約のある地域で特に有効です。人力による汲み取りに...
収集・ 貯留・処理

S.12 バイオガスリアクター(Biogas Reactor)

概要バイオガスリアクターは、嫌気性分解によって排水や有機性廃棄物を処理し、エネルギー源となるバイオガスと肥料として利用可能な消化液を生成する技術です。バイオガスは主にメタン(CH₄)と二酸化炭素(CO₂)から構成されます。メタンは発電、加熱...
収集・ 貯留・処理

S.11 嫌気性フィルター(Anaerobic Filter)

概要嫌気性フィルターは、固定床型の生物反応槽です。1つまたは複数のろ過槽を直列に配置した構造を持ちます。排水がフィルターを通過する際に粒子が捕捉され、フィルター材(ろ材)表面に付着した嫌気性バイオマス(汚水中の有機物を分解して増殖する微生物...
収集・ 貯留・処理

S.10 嫌気性バッフルドリアクター(Anaerobic Baffled Reactor, ABR)

概要嫌気性バッフルドリアクター(ABR)は、浄化槽(S.9)を改良した技術で、内部に設けられた複数のバッフル(邪魔板)により排水が強制的に上向きに流れる仕組みを備えています。これにより、排水が槽内の嫌気性汚泥と長時間接触し、有機物の分解効率...
収集・ 貯留・処理

S.9 浄化槽(Septic Tank)

概要浄化槽は、コンクリート、FRP(繊維強化プラスチック)、PVC、またはプラスチック製の密閉槽であり、ブラックウォーターやグレイウォーターを流入させ、一次処理を行う技術です。槽内では沈殿と嫌気性処理によって固形物や有機物が減少しますが、そ...
収集・ 貯留・処理

S.8 コンポスト化槽(Composting Chamber)

概要コンポスト化槽は、排泄物や有機物を好気的な条件下で微生物によって分解し、安定した土壌改良材である堆肥へと変える技術です。槽内での処理により、臭気の少ない、安全に取り扱える堆肥が得られます。槽は主に反応槽、通気ユニット、浸出液排出システム...
収集・ 貯留・処理

S.7 脱水型貯留槽(Dehydration Vaults)

概要脱水型貯留槽は、糞便を収集・貯留し、乾燥(脱水)させるための技術です。糞便が脱水されるためには、槽が十分に換気され、防水構造で外部からの水分が入らないこと、さらに尿や肛門洗浄水が槽に流入しないことが必要です。水分がなければ微生物は繁殖で...
収集・ 貯留・処理

S.6 二槽式ピット(Twin Pits for Pour Flush)

概要二槽式ピットは、簡易水洗トイレ(U.4)に二つの交互利用するピットを組み合わせた技術です。ブラックウォーターだけでなくグレーウォーターも受け入れる場合もあります。このようなピットに侵入した液体は、徐々に土壌に浸透する仕組みになっています...