衛生システムは、機能グループ(縦の列) と 生成物(横の行) のマトリクスとして表すことができます。
それぞれの機能グループと生成物は、組み合わせが可能なところで線でつながり、システム全体の構造を視覚化します。
このような図式化によって、システムがどのような技術要素(テクノロジー)から構成されているのか、そしてどのような生成物を扱っているのかを一目で把握できるのです。

- 縦の色分け列は 機能グループ、灰色の列は 入力/出力となる生成物 を表しています。
- 太い矢印は最適と考えられるフロー経路を表しており、システム設計の基本的な流れとして理解する必要があります。
- 細い矢印は、代替的なフロー経路を示しており、選択肢としては存在するものの、必ずしも一般的であったり推奨されたりするものではありません。
- 機能グループT(集中処理・準集中処理)のテクノロジー T.1~T.12 は、ブラックウォーター、ブラウンウォーター、グレーウォーター、または処理水の処理に用いられ、テクノロジー T.13~T.17 は、汚泥の処理に用いられます。
- ひとつの枠内に複数のテクノロジーが記されている場合、システムを設計する際に選択可能なテクノロジーが複数あることを示しています。
生成物の流れ
生成物は、5つの機能グループに属する複数の技術を通りながら、順次「収集」「貯留」「搬送」「処理」「利用/処分」といったプロセスを経て変換されます。
ある機能グループにおける技術の出力が、次の機能グループにおける入力となることで、システムが連続的に機能します。
必ずしも全グループを通る必要はない
すべての生成物が必ず5つの機能グループすべてを経る必要はありません。
しかし、機能グループの順序(U → S → C → T → D) は通常、維持されるべきです。
つまり、システムは省略や簡略化があっても「一方向の流れ」として構成されるのが基本です。
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